机をつくる話

机をつくる話

みなさま 失礼いたします。ナビゲーターの丸石と申します。

コロナ禍を経験してきて、世の中での働き方がかわりつつあります。
その一つにテレワーク。自宅でのお仕事があげられるでしょうか。気合を入れて「さぁ、やるぞ。」となった場合に必要なのが、身を置く机とイス。今日はその机(机といっても、天板だけのシンプルな机ですが。)に焦点を当て、「机をつくる話」を自身の経験から振り返って、お話ししたいと思います。

写真は私の仕事机です。ここでどなたも突っ込みたくなる疑問。なぜ、机を買うのではなく、つくる?ということです。
このご時世、探せば、安く、自分にあった机を手間なく、クリックひとつで買うことができると思います。又は、リビングにあるダイニングテーブルでも構わない。とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。どうして、わざわざ時間と費用をかけてつくるのか?うーん。なぜでしょう。。 自分にぴったりの、思った通りのサイズ感でジャストフィットした机を手に入れることができるから。ではなく、実のところは・・・
①あれこれ探すのがなにより面倒
②つくる手間は運動不足を補う運動だ
③しっかり仕事をするぞ。の覚悟を持つため の3つが理由です。
3つのうち ③の「しっかり仕事をするぞ。の覚悟を持つため」に一番比重があったかもしれません。部屋の角、壁に囲まれた場所であれば、自身で幅1mの机を作った場合、材料代で3万円ほど。家具のような精度とからくりを求めず、こちらからの指示が必要ですが、近所の大工さんであれば、材料費込みで5万円そこそこで事足りると思います。この5万円を、しっかり良い仕事をするぞ!という未来に対しての投資ととらえれば、安い!とすら、もはや思わない。金額なんてさほど重要ではないとさえ思ってしまう(?!)のが不思議なところです。

ご自身で机をつくる場合、材料を買うホームセンターに行く前にやることがあります。
まず、机の天板となる材料の規格の大きさをパソコンで調べます。材料ごとに規格の大きさが決まっています。例えば、材料は堅く、塗装や仕上げに塗るオイルもなじみやすいタモ材の集成材を選んだとします。規格は長さ2.1m×幅50cm 厚さは3cmのものがあるので、それを選びます。材料の規格を調べた後は、設計図づくり。と言っても、カレンダーなどの裏紙のメモ用紙に手書きでよいのです。

そこに写真のような木取り図を書きます。
ホームセンターで必要な板を買い、その場で、専用の大型機械で、絵の寸法通りにカットしてもらうための簡単な指示書です。

買った材料を、机を組み立てる際の部品としてカットしてもらいます。あとは持ち帰り、自宅で電動ドリルひとつで組み立てるだけです。私の机はパソコンを複数台置くことを念頭においていたので、幅としては2.7m 奥行きは天板の先端から壁まで85センチ。床からの高さは74.5センチあります。 壁側と途中に5センチずつの隙間をあけ、電源コードなどが、行き来できるようにしています。85センチと奥行きがあるのは、パソコンのモニターを奥に置いて、手前で書き物をしたり、新聞を広げて切り抜きしたりなどの作業をするからです。テレワークの一人用の机であれば、天板の幅は90センチ。奥行きはよく40センチや60センチで足りる。と言われますが、目からパソコンのモニターまでの距離や、作業性を考えると、机の奥行きは85センチぐらいがベストではないかと自分は思っています。ただ、奥行きに関しては、それぞれの職種によって、さまざまかもしれませんね。

机の周辺で使う文房具類は 大型家具店でキャスター付きの引き出しワゴンが売っているので、そこに収納すると、スッキリとすると思います。

さて、今回触れなかった、机の相棒になるイス。
うんちくにあふれた奥深いものとして触れるに触れられなかったのが実情です。なんでもよければそれでもOK。ただし、長時間、長いスパンで快適な仕事を支えるイスにこだわった場合、その金額は自作する机を軽く超えてしまう投資額となるでしょう。あえて、座り心地が悪いイスに座り、体が疲れてくる前に仕事を切り上げる!というプレッシャーを自ら課すのが、実は一番仕事の効率がいいのかもしれませんね。

住まいのナビゲーター 
一級建築士 丸石 隆行 

次回のナビコラムもお楽しみに♪

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#DIY#在宅ワーク

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