マンションのベランダを活用しませんか?

マンションのベランダを活用しませんか?

マンションのベランダを工夫した事例
~ウッドデッキとラティスで憩えるスペースに~

マンションのベランダは、建築基準法上は火災等緊急時の避難経路になっている場合が殆どです。他にも洗濯物の干し場、エアコンの室外機や給湯器の設置場所として欠かせません。さらにマンション生活では、体を外の空気に触れさせることのできる貴重なプライベートスペースです。Stay Homeの暮らしの中で、ベランダの価値を改めて実感した方も多いのではないでしょうか。今回は、ベランダを憩うスペースとして工夫した我が家の例をご紹介します。

1 ウッドデッキにこだわってみた

昨今では、ウッドデッキはホームセンター等でも手軽に入手できます。私もまずは、試験的に2種類を12枚ずつ入手して敷いてみました。が、せっかくなら、長持ちして足触りの良いものを、と、さらに探した結果、注文製作のウッドデッキに行き着きました。29cm角で樹脂製ジョイント付です。このピースをつないで敷いて、長手約2mと奥行き約1.2mの大きさにしました。

このウッドデッキは厚み4.5cm、内、ウリン材本体が3cm、樹脂製のジョイント部が1.5cmとの説明になっていますが、実際の全寸は気持ち大きめ5cm近くありました。面取りしてあるので足当たりがソフトで靴下で歩いても引っかかることはありません。

ウリン材は堅くて加工がたいへんだと言われていますが、とても丈夫なので、戸建ての建築の際もバルコニーデッキに使われることが多いです。

色は、濃いブラウンにしたかったのですが、ベランダが東向きで朝のうちしか太陽光が射ささないので、明るく感じるようパイン色にしました。

ウリン材のウッドデッキ(樹脂のジョイント付き)

敷き方は市松模様に敷くと動きが出て楽しい感じです。


現在は同じ方向に敷き替えています。(下写真)

我が家はサッシの敷居高さから、ベランダの上面までのレベル差は20cmあり、部屋の床面からでも11cmあります。このレベル差が約5cm減るだけでも部屋からベランダに出る時の跨ぐ感覚がずっと楽になりました。

何と言っても足当たりが優しい。外用専用の履物はサンダルではなくスリッパを使っています。縁側風に見えるせいか、お客様は、思わず靴下のままベランダに出てしまいます。綺麗に拭き掃除しておけば、寝転んでも気持ち良いです。

2 ラティスで汚れを隠して、目の高さに花を飾った

ラティスは、RC腰壁の汚れを隠したいという動機で設置しました。

ラティスもいろいろな種類のものが販売されています。やはり最初は薄くて手ごろなものを購入してみましたが、部屋の中から正面に見えるので見映えがするものがほしいと考えました。日当たりが悪いため、花を手すりの高さに飾って日に当てたいと思い、高さをオーダーできて、プランターをしっかり受けるために枠がしっかりしたものにしました。米国産のヒバ材だそうです。

オーダーサイズは、横が1.35m、高さは太めの結束バンドで手すりと固定するために、手摺りトップ高さに合わせて1.05mで注文しました。

自重と結束バンドでしっかり安定させることができ、ラティスの上枠にステンレス金物のプランター受けをかませて、目の高さに花を飾るという目的を叶えることができました。

ラティスと手すりを結束バンドで転倒防止
ラティスの外枠にプランター受を取り付け

花の日当たりを確保、目の高さで花を楽しめる

こうして、ささやかなアウトドアリビングを実現。外の空気が爽やかな日は、家の中から椅子を出し、スツールをテーブル替わりにして、ティータイムを楽しんでいます。


リビングの中からも眺めて楽しめる風景になりました。
これから冬に向けて寒さに強い花を飾ったり、ラティスにイルミネーションをひっかけて夜も楽しめます。


コスト的には、比較的単価は高いので、設置範囲を狭く絞ることで総コストを抑えました。メンテナンスも、これくらいの規模なら、なんとかやっていけると思います。

大規模修繕の工事期間中は、自己責任で、こうした設置物を撤去しておく必要があります。これから、ベランダにデッキやラティスを設置する方は、それも予測して慌てないように気を付けてください。また、タワーマンションは、風が強いことや、落下物の危険性等のためベランダに物を置く事が禁止されています。ベランダの活用をお考えの方は、お住まいのマンションの管理規約をよく確認してくださいね。

住まいのナビゲーター 
一級建築士 川道 恵子

次回のナビコラムは
住まいのナビゲーター 金山 眞人さんの「名庭園を訪ねる その2」です。

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