おひとりさまシニアの在宅ワーク体験記 その2

おひとりさまシニアの在宅ワーク体験記 その2

本格的在宅ワークを始めた私の工夫のあれこれ その2です。

~コンパクト化で部屋が広くなった件・気軽にたっぷり花を飾る~  

◇コンパクト化で部屋が広くなった件

Fax付電話を十数年ぶりに買い替えて驚きました。なんと体積が半分になっているではないかっ! 在宅ワーク用のPCをWindows10に買い替えるに際してはモバイルを意識してコンパクトなものにしたところ、これも2/3にダウンサイジング。さらに、デンと鎮座なさっていたA3対応のインクジェットプリンターもインクが詰まってしまい、そもそもインク代が嵩むので処分。在宅ワークもプリンター無しで凌いでいます。どうしても印刷したい時は、コンビニのネットプリントを利用。以上3点のOA通信機器の変化だけで、部屋が驚くほどすっきりしました。これはかなり嬉しい誤算。機器の陰に埋もれて視界から消えていた絵や飾りが姿を現しました。

家電や什器備品が小さくなったり、無くなったことで、部屋がとても広く感じます

壁に設置する機器、例えばインターホンの子機やエアコンも、新しい物は既存の物よりサイズが小さくなっていることが多いです。そのため、既存品を撤去すると、壁配管の穴が新規の機種のサイズより大きかったり、クロスの汚れた部分が露わになることも。対策としては壁クロスを貼り替えたり、応急的ですが部分的にプレートを貼って隠す(写真1)などの手段が考えられます。仮に一面だけクロスの貼り替えを依頼した場合でも、ある程度の人工(にんく/職人さんの人件費等)がかかりますので割高に感じるかもしれません。

(写真1)居室親機交換(※)の結果
プレートで壁の配管の穴を隠した例

※マンションの場合は集合玄関機等とのシステム上、居室親機の個別での取り換えはできません。

(写真2)クロスは貼り替えなかったので、元のエアコンの背面の汚れが見えています

我が家のエアコン取り換え後は、ご覧の通り(写真2)クロスの汚れに目をつむっています。(笑)

◇気軽にたっぷり花を飾る

フラワーアレンジメントのセンスなんてない私、今は家に居る時間が長いので質より量で飾ることにしてみました。家じゅうの小振りの花瓶を集合させると4つありました。
飾る場所は一か所に集中することに。一日の生活のなかで、視線が届く頻度が高いリビングのチェストの上とします。お花は、近所のお花屋さんとスーパー2件で、花束になっているものを見繕います。
花束で安売りしているので、種類によっては日持ちが悪いものもありますが、ステイホームの時間が長いぶん、入れ替えを楽しむということで割り切りました。(写真3

(写真3)一箇所に集中して置くことで ボリューム感を出しました


そのうち勝手にドライフラワー化した花が増えてきたので、食器棚に入れっぱなしだった樹脂製のグラスに挿しました。(写真4)
嫌な臭いがしてきたので、使っていなかったオーデコロンをシュシュッと振り掛けたら、丁度良いルームフレグランスになりました。部屋が華やかになって仕事の目を休めることもできています。

(写真4)勝手にドライ化した花も そのまま飾っています

2回にわけてお届けした体験記、どれもごく普通の“あるある”かもしれませんね。私が、今回の経験で気づいたことは、長年、これしかない!と無意識にこだわってきたことが如何に多かったか。年齢を重ねるにつれて、習慣を変えたり違った行動に移すきっかけが掴めないでいたということです。今回のコロナ禍が、自分のベクトルを変える強いテコになったかもしれません。これも所謂、行動変容のひとつでしょうか。これまでのことを否定するのではなく、もっといろいろあっていいんだと感じることのできた日々でした。

住まいのナビゲーター 
一級建築士 川道 恵子

次回のナビコラムは
住まいのナビゲーター 金山 眞人さんの「改正民法と住まいに関わる契約の注意点 その4」です。

これまでのナビコラムはこちらから!

#在宅ワーク#暮らし

同じカテゴリの記事

窓のある暮らし

窓のある暮らし

住まいの必需品と言っても過言ではない建具についてのお話。今回は「窓」について書いてみたいと思います。木製建具が主流だった時代から変化し、屋外に面した窓には「サッシ」という名の、量産可能で品質・性能も安定した工業製品が普及しました。窓サッシの材質も...

建具のある暮らし ~古民家より~

建具のある暮らし ~古民家より~

住まいの必需品と言っても過言ではない建具についてのお話。建具とは、外部や内部の部屋などの仕切りに使用する可動する窓や戸、襖や障子などの総称で、建具のない住まいは滅多に目にすることはないでしょう。建具は外と内・部屋を仕切ることができます。プライベー...

規格住宅を知っていますか?

規格住宅を知っていますか?

今回は最近よく耳にする「規格住宅」についてお話ししたいと思います。「規格住宅」といっても、公的に定義されていないため、説明するのは大変難しいというのが正直なところです。『建築大辞典』には、「住宅を大量に建設し供給するために、一般的住要求に応じて何...

猫の額

猫の額

みなさま 失礼いたします。ナビゲーターの丸石と申します。狭い場所のことを指して、「猫の額ほどの・・」と言ったりします。ネットで「猫」と画像検索して彼らの顔をながめてみると、ふむふむ。。見る限り、そもそも「ひたい」という概念がなさそう。それ程、とる...

快適なリモートワークのためのインテリア

快適なリモートワークのためのインテリア

〜音を区切り集中しよう〜少し春の息吹も感じる様になってきましたが、未だコロナも猛威を奮っており、心配な日々ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?お子様がいらっしゃるご家庭では、休校やオンライン授業に再び切り替わり、ご家族ともにご自宅での時間が再び...

ペットと共に暮らす 水槽のある暮らし

ペットと共に暮らす 水槽のある暮らし

皆さんが住まいや暮らしに求めることはどんなことでしょう?「安心・安全」だったり、「安らぎ・癒し」など、求めることは多くあると思います。私にとっての住まいとは、毎日を共に過ごす家族と安らぎのある暮らしを得られることが重要なものとなっています。その暮...